現代人のためのヨーガ・スートラ

ブラフマン、TAO、神、本源など、さまざまな名で知られてきたすべての師に、そして、これらの名前がなくとも依然として、無限で光り輝く、力強くて静かで広大な「空」として私の魂に存在する、すべての師に捧ぐ。

ヘミングウェイ全短編<2>勝者に報酬はない

 

勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)

勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)

 

最近はヘミングウェイの文章をよく読む。

 

ヘミングウェイの文章は、内心の独白をしりぞけ、形容詞を可能なかぎり削ぎ落とす。

 

具体的な外面の描写を通じて、語らずして語るという、いわゆるハードボイルド小説のはしりのような文体である。

 

この短編集は、初期のいくつかの作品の後に出されたおそらく中期にあたるもので、簡潔すぎずしかも語りすぎない、かなりうまくバランスが取られている作品集だと思う。